お初にお目にかかります、Mh2と申します。
まひーとかまひまひとか呼ばれてます。
りりぼでは主にイラストやデザイン周りを担当しております。
来週末の春ゲムマの新作「幽囚の身の有終のミイ」も無事発送完了し、一段落したところです。
今回は、そんな新作の紹介…..ではなく、 ご好評により再販が決まりました一作目の「青鈍色にとける」の 制作でデザイン面でこだわった点を簡単にお話したいと思います。 (新作の話はまた別の機会に;)
つくったものはざっくり以下になります。
- パッケージ
- カード
- キャラクター
- ハンドアウト・エンディングブック
- (サークルロゴ、etc…)
当時は本業でWebディレクターをやっていたのですが、仕事終わりや休みの日を使って3ヶ月びっちりスケジュールでした。 以前、湊ちゃんが書いてくれたブログの通りサークル創立準備と並行して制作していたので、ほんとに各担当者の作業がギッチギチでした。我ながらよくやってたなぁ…(遠い目)
話を戻しまして。
私が初めてマーダーミステリーをプレイした時に1番に思ったのが
覚えるの大変
でした。
「マーダーミステリー ゲーム」は基本的にその場で設定やゲームの流れの説明を聞き、決められた時間内にPC情報の読み込みをします。 その後RPをしながらなんやかんやするわけですが、細かい情報やルールは見返すことがどうしても出てきます。探索や密談で追加情報もバンバン出てくると整理するのにてんやわんやです。
同ジャンルの作品をたくさんプレイして経験値を踏めば大分慣れるかと思いますが、普通のボードゲームのように何度もできるものではありません。ルールもシナリオごとに異なります。
だからこそ持てる力は最大限に出したい…でも緊張もしてるし上手くできるか不安!;)
そんな私のようになってしまう方もいるのではなかろうか、いやいるに違いない!ということで、デザイン面で何か工夫できないかとあーだこーだ考えた結果、以下のような点を意識して制作することにしました。
- わかりやすいキャラクターカラー
- ビジュアルで印象付けるカードデザイン
- 文章を邪魔しないハンドアウトデザイン
1. わかりやすいキャラクターカラーの設定
大抵キャラクターカラーが決まっているかと思いますが、これが1番大事だと思います。
「青鈍色にとける」はファンタジーな内容じゃないので、キャラクター自身に色をのせると少し現実味に欠ける部分が出てしまいますが、そこはなるたけ違和感のないように配慮しました。
そしてそのカラーをハンドアウトやカードにも落とし込んでいきます。
そうすることで、プレイ中視覚的に頭に刷り込まれるので、誰だったっけ、、と名前を細かく確認する思考がカットできます。
2. ビジュアルで印象付けるカードデザイン
カードのデザインについて詳細は説明できませんが、イラスト画像>テキストというつくりにしており、イメージとして残りやすくしています。これで余計な文字情報を記憶する体力が少し軽減されるかと思います。
色を変えていても、似たようなトーンになるとあまり差がなく同じように見えてしまうことがあるので、少しうるさい位がちょうどいいと思います。
とはいえ、世界観を重視すると暗めに統一されたものの方が雰囲気が出てトータルバランスは良くなるので一概には言えません。今回はあくまでもプレイヤー目線で、ユーザビリティの高いものを、という理由で明るめでなものを選びました。
因みに描画作業を湊ちゃんとるふ郎さんにヘルプ頂いてます。圧倒的感謝ッ!!!
3. 文章を邪魔しないハンドアウトデザイン
これに関しては基本的にシナリオライターのyuiさんの意向に沿ったものにしております。
文章の妨げになるような装飾・ラインは基本的に入れず、シンプルにまとめました。
フォントについても作品のイメージに合わせても良いのですが、本文で大量に使う場合は読みにくさMAXなので基本的には教科書体か、ゴシック体を使っています。
…ざっくりですが以上のように、中身のデザインについてはパッと見で分かりやすく、プレイし易さを1番に考えて制作しました。一見当たり前のようですが、色んな事情で省略されることも多いと思います。
作品にあったビジュアルとコンポーネント全体の統一感も勿論大切ですが、まだまだ発展途上の「マーダーミステリーゲーム」は、既存のボードゲームとは違った観点でデザインを考え、上手く反映できればより、洗練されたものになると思います。
今回は作者の思い・イメージを反映しつつ、予算と時間の許す限りやりたいことはやり切れたと思います。
そして同人サークルならではの自由度の高いのをいいことに好き放題させてもらいました。
改めて、作者のyuiさん、メンバーのみんなに感謝です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
正直、マーダーミステリーゲームでデザインってそんな必要なくない?と言う方も多いと思います。
ぶっちゃけその通りで、テキストだけで成り立つのであとはパッケージと最低限のキャラデザがあれば十分です。
でも、こうした中身の工夫によって無意識のうちに、初めての人でもプレイし易く、玄人にはスムーズに議論を進めて貰えるようになれば、より多くの人に「またマーダーミステリー をプレイしたい!」と思ってもらえるんじゃないかなと淡い期待を込めて、引き続き模索しながら制作していければと思います。
Mh2
↓以下ゲムマ情報↓
▽春ゲムマ当日ブース
・RelivinBOX / 西2ホール【ソ32】<分かりやすい端っこ側!
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┗当日会場に来られない方はコチラから
・マーダーミステリーブース / 西1ホール【A04】<同人ブースにて委託販売させていただいてます!
▽商品情報
・「幽囚の身の有終のミイ」<春ゲムマ新作!/ ゲームデザイン:るふ郎
・「青鈍色にとける」<ご好評により再販!/ ゲームデザイン:yui
\\どうぞよろしくお願いいたします!!!//